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「アメリカ放浪記」 | ||
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ブルースの街 「シカゴ」 アメリカ放浪記51日目4/22 in Chicago イリノイ州 | ||
メンフィス→シカゴ。
真っ暗闇の中をひたすら北へと走ってゆく。 今まで数回グレイハウンドバスに乗ってきたが、やはりシカゴ行きは一番人数が多い。1台じゃ乗り切れず2台目に乗り込んだ。 予定より45分遅れてバスが出発。。隣には黒人の女の子、全く落ち着きが無い。貧乏揺すりをしながらポータブルのゲームに夢中だ。 車内ライトはすぐに消え、やけに明るいメンフィスのダウンタウンのネオン街を通り過ぎ、55号に乗っかり、外をポケ〜と見ていると、心地いい揺れの中、いつの間にか眠ってしまっていた。。 今まで何度も試した結果、日本のクレジットカードはアメリカのサイト内の予約に使えなかった。 しかしメンフィスから旅立つ日の前夜に、数時間PCと睨めっ子した結果、自分のカードでの予約の仕方が分かった。 そこまでカードを使いたかったのにはもちろん意味がある。 メンフィスからシカゴまで普通に買うと$76なのだが、カードで予約するとなんと$30になる。。 $46浮けばバーでビールが15杯も飲める(笑)、、、そりゃ必死にもなる。 ブレイクタイムだ、バスが止まりみんなバスから降りてゆく。もうかなり明るくなっていた。多分朝の7時位。 公衆トイレに入るとき、ふとトイレの後ろが気になり足が止まった。。何かに見られてる気がして、後ろへ回ってみた。 足が止まった。。 いつか母に見せてもらった「キタキツネ物語」のキタキツネらしき動物がこっちを見ている。。 そんな気がした。 朝の凛とした、真新しいシカゴの冷えた空気、 朝露で木と草は湿り、そのまばらに生えた小さな木、 きっとその二つが、まるで耳をピンと張ってこっちの様子を窺っているキツネみたいに見えたのだ。 不思議と、なにか神聖なものに感じた。 アナウンスはほとんど分かんないがなんとか大事な部分だけは聞き取れた。「ダウンタウンシカゴ」にもうすぐ到着するのだ。 天まで伸びてそうな摩天楼、コンクリートジャングルが見えてきた! とうとう来たのだ! 「ブルースの町」シカゴ〜♪♪ バスから降り、荷物を受け取り外に出る。早速「タバコをくれ」と黒人。そこら辺はどこの街も変わらないな。 道はもうずいぶん慣れてきた。地図さえあれば俺はどこでも行ける気分だ。いや、地図が無くてもきっと行けるだろう。 気分はかなり上がってきた。目的地まで歩いて20分程。俺は急にアリンコ程小さくなって巨大なジャングルの中、 地面を這いつくばって歩いているような錯覚にとりつかれ、「わははっ、みんなおんなじ方向に向かってるよ」と 街の人々を勝手にアリンコにして楽しみながら、ユースホステルの前にたどり着いた。 そう、ここはユースホステルだ。個人の部屋があるわけではなく数人同じ部屋を共にするのだ。ここは1泊$33也。 $12という破格のホステルもみつけたが、少し遠かった。しかし、ここシカゴには2週間ほど居る予定だ。 残り1週間はそっちの安いホステルに行って街へ出る為の複雑な列車地獄にわざとハマってみるのも楽しいかもしれない。 鍵を買い、ホステルのロッカーに荷物を放り込み、シャワーを浴びて早速外へ出た。 さて、工事中の狭いステート通りを南に歩いて行くと角に「バディーガイズ レジェンド」という店がある。その名の通りブルースバーだ。 薄暗い店の扉を怪しみながらも入って行くと、まるで狂った殺し屋の役を演じている髭面のブラッドピットの様な男が、 「やぁ調子はどうだい?9時30分からライブが始まるんだ。それまではチャージはなしだ。でも始まったら$10払ってくおくれよ」と話す。 「わかったよ」と中に進んでいくと意外に広いのに驚いた。外からは全く想像出来ない。 カウンターは20席位ありステージの前の4人座れるボックス席は30位はある。更に奥にはビリヤード台が空間を贅沢に使い4台。 壁にはマディ・ウォーター、ハウリン・ウルフ、ボブ・ディラン、スティービー・レイ・ボーン、エリック・クラプトン、ライトニン・ホプキンス、サニーボーイ・ウィリアムスンなどなど、 バディー・ガイを筆頭に写真や肖像画にサインにギター等が所狭しと並んでいる。 ミラーライトビールを頼みしばらく辺りを見渡しながら時間をつぶした。 次々に客が入りテーブルはほぼ埋まってきた。水曜日だってのに、さすがは名の知れたバディーガイの店だけはある。 相撲とりの様に丸々としたドラムの笑い声でバンドは勢い良く始まった。 最初はどうもピンと来なかった。 なぜか7〜8組の団体さんと仲良くなり 「俺のお気に入りの酒を奢ってやるぜ、ジャパニーズフレンドよ!」 と名前も知らないスコッチを2杯も奢ってもらった。 バンドは9時半に始まり、夜中の1時までという3時間半の長丁場ライブ。間に休憩は15分程あった。 中だるみがほとんどなく、時間が経つにつれて演奏に力が入っていくのがよくわかった。 サイドギターは波を思わせるような早いフレーズを操り、客はその波に飲み込まれてゆく。 かと思えば、まるで1920年代のミシシッピ川のほとりで綿摘みの休憩中に黒人のおっちゃんがギターを持ち出し、 弾いてるような音も出していた。いつのまにか俺は子供の様にはしゃぎ、音に夢中になっている自分に気づき嬉しくなった。 最後には波も最高潮に高くなり、客は思わず立ち上がり、その名の通りスタンディングオベーションと歓声をバンドメンバーに送っていた。 興奮と酔いが冷めやらぬ中、「バイバーイ」とみんなとさよならして、フラフラになって帰っていった。 途中で腹減ったので軽い食事をしにそこらの店に入った。カウンターには舌にピアスをした姉ちゃん。 「いっぱい飲んだね〜、酒の匂いプンプンだよ」と笑いながら言われてしまった(笑) 少し恥ずかしくなったが、ま〜飲んだんだから仕方ないよね〜とまたもやフラフラでホステルの中に入っていった。 あぁ、楽しかった! |
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