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「アメリカ放浪記」
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2009年3月27日(放浪25日目)
朝、目覚めると、ジミーはすでに出かける準備を始めていた。

仕事でミシシッピ州のルイビルへ行くのだ。お前も来ないかと誘われ、
少しでもいろんな町に行きたい俺は「よしきた!」とすぐに起きて仕度を始めた。

ひたすらルート55を南下してゆく。

メンフィスは大雨が降っていたが南下していくにつれ陽が見え始め、絵に書いた様な景色が広がる。
 
「日本もこんな景色かい?」
 
「いや、全く違うよ」
 
やはり日本にはない景色だ。うまく描写は出来ないが日本では見た事のない、
階段の様な雲が遥か地平線の彼方まで続いていて、湿地帯でよく見られる木が
独特な並び方で同じ様に遥か彼方まで続いている。

景色は爽快である。

 
 
 
、、、しかし車の中は最悪であった。。
あなたは、いつもキョロキョロしてホンットに落ち着きのない子供に「ちょっとじっとしてなよ」と
突っ込みたくなった事はあるだろうか?、、ジミーは全くそれ。いやそれ以上なのだ。
 
 
ひと呼吸する度に「Oh,me〜n」やら「Fuck'n way」だとか「ふぅ」「やぁ」等を言う。ま〜それはいい。
一番気になるのは探し物だ。い〜〜っつも何かを探している。
1番多いのはライター、2番目はタバコ、3番目は携帯といった具合。そのたんびに「シ〜ット!」だとか「ジ〜ザス」の繰り返し。
おまけに探しているときは前を見ていない。だんだん右に(路肩)寄っていき俺が「Hey!」というと
「おぉ、ソーリーソーリー」と言って探し物の為に足で操作していたハンドルを手に変える。
タバコを吸ったと思えば灰皿に置いて、それを忘れて次を吸う。
つまり車の中は煙で充満して息が苦しくなる。。その上、いつも何かを口に入れてなければ気がすまないらしく、
車に常備しているお菓子にキャンディーをいつもバリバリ食べてはまたタバコとライターを探す。。
 
 
 
あなたは想像できただろうか(;一_一)
 
 
とにかく、だらしがない。。こんな俺が言うんだから相当だ(笑)

1車線の道路を楽勝で140キロ以上を出し、しかも膝でハンドルを操作しながら探し物をする。
 
全く生きているのが不思議である。。
 
しかし俺は世話になってる立場であり、文句は言えない、、
 
 
、、、はずなのだが、も〜限界!!
 
「Hey!ジミー!危なすぎる!勘弁してくれよ!」

まぁそんなニュアンスで言い放った。

「ごめんよ、怒らないでくれよ、ほら今日は最高に気持ちのいい日だぜ」
 
だめだこりゃ。。。もういいや。。
 
でも後から感情を出して正解だとなんとなく悟った。。ジミーは感情をあらわにした俺をなんだか、
妙に気に入り始め(笑)、ほんの少しだが運転等などを気をつけてくれるようになった。
 
日本人の俺が、アメリカの大地の上でアメリカ人に「ちゃんとしてくれよ」なんて言うのは少しおかしくて笑ってしまう。



3〜4時間程でルイビルのモーテルに着き、ジミーは仕事関係で出て行った。

俺は気分を変えたくて、のんびりボニータの散歩をし、湯船にお湯をためて30分程本を読みながら浸かった。

その上、軽く昼寝をしたら気分はいつのまにか絶好調に回復。

ジミーが帰ってきて一緒になんだかんだおしゃべりをしながら飯を食い、
PCでまたジェリーリールイス。(俺もハマったから買う予定、、こうご期待!笑)


お疲れだろう。。今はすっかりいびきかきながら寝てしまっている。


俺はもうすぐ始まる車での旅プランを「うしし」と練っているところ。。


それにしても、なんだかんだと癖はあるが「シンジが居なくなると私は寂しい」
と言ってくれるジミーはやっぱり大事な友達だ。



ありがたい。。