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「アメリカ放浪記」
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2009年3月31日(放浪29日目)
なんだか瞼が重いな。 

ジミーとランチした後、急に眠気に襲われ帰って少し昼寝をした。 

 
 
 
、、、そういや旅に出る前に洗濯しなくちゃな〜。。。
 
 
 
 
  「ジミー、洗濯機借りるよ〜。」
 
 
 
「、、、、」
 
 
 
 
ん??
 
 
 
 
ジミーは一言も喋らない。。
 
 
 
なんだ?一体どうしたと言うのだ?
 
 
 
  「ジミー!、ねぇジミーってば!」
 
 
 
何かがおかしい、、違和感を感じて足を止めた。
 
 
 
 
、、、「ここは何処だ?」
 
 
 
 
どこかの部屋だ、が、、ジミーの家ではない。
 
 
 
辺りを見回しても、ここが外国の誰かの家だということ以外なにも分からない。 

 
部屋を小走りで駆け抜け、家々に囲まれてた小さな庭を抜け、狭い道を抜け、また何処かの部屋に入る。
 
 
どこかにジミーがいるはずだ。でもどこだ??
 
 
っていうか、ここがどこだ??
 
 
焦りと不安で胸は押しつぶされそうになる。
 
 
 
必死にここがどこだか知ろうとするがさっぱり分からない。。
 
 
 
汗をかきながら、走りながら叫んだ。
 
 
 
「ジミー!!!どこだ!?返事をしてよ!!」
 
 
 
 
その瞬間、また景色が変わった。。
 
 
 
白い壁。
 
いや、違う、、、天井か?
 
 
 
そうか、夢だったのか。    
 
 
一瞬どっちが本物か区別がつかなくなり少しの間、窓の外を見ながら
(ここは間違いなくジミーの家なんだ)と確認して、徐々に我に返っていった。。 

 
ジミーのパソコンの音が聞こえてくる。。 

振り返ってジミーが居る事を確かめて、安堵混じりの溜息をひとつはいた。。
 
 
ジミーが振り返って、起きたか、と目くばせをしてきた。


俺は試しに聞いてみた。。 


  「なぁジミー、、えっと元気かい?」
 
 
「バッチリだよ!よく眠れたかい??」 

  「うー、、うん。眠れたよ。。えーと、あのさ、、」
 
 
 
「なんだい?」
 
 
 
  「洗濯機って借りていいかな?」
 
 
 
「もちろんだよ!なぜ聞くんだぃ(笑)」 

肩の力がフッと降りたのが分かった。。 



「ありがとう、ジミー」 


  「どういたしまして、、なんだよ、どうしたんだ?」 


「いや、何でもないよ」 


(なんだったんだろう、あのリアルな夢は。。)
 
 
俺はやけに丁寧に洗濯機に服を突っ込みながら考えていた。
 
明日からアメリカ大陸の横断が始まる、、きっと俺の体は不安がってるんだろな。。
 
 
 
知り合いと呼べる人間はこの国ではジミーだけだ。。 

覚悟を決めて出てきたのに、ジミーと長く居た事でせっかく切り替えた「危険度MAX旅モード」が
日本にいる時と同じ「すっかり安心、家モード」に自然と戻っていたんだろう。。 

 
もしくは「友達を大事にしなさいよ!」と誰かに言われているのかな。 
 
 
 
はたまた「ちゃんと洗濯しなさい!」と言われたのか(笑) 



まっ、なんにしても明日から旅が始まるのだ〜! 



う〜む、、う〜むう〜む!

よ〜し、ちゃんと洗濯するぞ〜!!わっはっは(笑) 


わくわくっ 

(急にテンションアップしたのも不思議である、笑)